BMI27以上は「太りやすい体質」の根本原因を改善しないと一生痩せません。

BMI25より低い人と、27以上の人では、ダイエットに取り組む難易度が全く違います。

痩せている人のボディメイクと、肥満体型を標準体型に戻すダイエットでは、取り組みかたが大きく変わります。

 

BMI27という数字は、あくまでも目安のラインです。

BMI25〜26の人も該当する場合があります。

例えば、若い頃からぽっちゃり体型の人や、肥満歴が長かった人、リバウンドを経験した事があれば当てはまります。

 

 

ダイエットの難易度が違う理由はシンプルです。

肥満の人は、標準体型の人とホルモンの分泌量や代謝のメカニズムが変化しています。

いわゆる「太りやすい体質」になっています。

 

「食事」と「筋力トレーニング」の両面から効果的にアプローチしなければ、太りやすい体質は改善しません。

もちろん、ダイエットの成果は出ないし、わずかに出たとしてもすぐにリバウンドするパターンにどハマりします。

 

肥満の人のダイエットが難しい２つの理由

最近、数キロ太った人が、短期間で体重を落とすのは比較的簡単です。

 

しかし、肥満歴が長い人や、BMI27にまで太ってしまった人は、簡単に体重を落とす事ができません。

「ずっと肥満だった人は痩せにくい、、、」

イメージではなんとなく分かると思いますが、これにはちゃんと理由があります。

 

大きく分けて、二つです。

「肥満細胞の増殖」と、「インスリン抵抗性」というものです。

 

理由① BMI25を超えるあたりから肥満細胞が増殖

短期的な「太った・痩せた」などの体型の変化は、肥満細胞の増大（細胞のサイズが大きくなる事）によるものです。

身体の中にある肥満細胞の数はもともと決まっているので、細胞一つあたりの大きさの変化によって、太る・痩せるが変わります。

 

つまり、

肥満細胞が膨らんだ状態が、いわゆる「太った」という状態です。

膨らみが戻れば、元の体型に戻ります。

 

しかし、BMI25を超えるあたりから、肥満細胞は、身体の中にある細胞数だけでは対処しきれなくなるので、増殖をはじめます。

 

細胞内に脂肪を貯蔵できないので、脂肪の貯蔵庫（肥満細胞）を増やしていきます。

 

つまり、BMI27に到達している人は、そうでない人より、かなり肥満細胞の数が多くなっています。

BMI25以上の期間が長い人も同様です。

 

増えてしまった肥満細胞が消えて無くなる事はないと言われており、仮に痩せる事ができた人でも、他の人よりもリバウンドしやすい（脂肪を溜め込みやすい）体質になっていると言えます。

なぜなら、沢山の貯蔵庫を所有しているからです。

 

理由② インスリン抵抗性の悪化

肥満歴が長い人は、脂肪細胞の増殖以外に、「インスリン抵抗性」という問題が起きています。

ここでは小難しい医学的な話は抜きにして、簡単に説明します。

 

インスリンというのは脂肪細胞に脂肪を蓄積させるホルモンです。

インスリが過剰に分泌されている状態を「インスリン抵抗性」と呼びます。

 

インスリン抵抗性が発現すると、「肥満の悪循環」が起こります。

肥満 → インスリン過剰分泌 → 肥満 → インスリン過剰分泌（繰り返し）

という状態です。

 

インスリン抵抗性によって、脂肪細胞に脂肪を蓄積させやすい体質になっています。

 

さきほど、肥満細胞が増殖している事について説明しましたが、インスリン抵抗性と組み合わさる事で、どんどん脂肪細胞に脂肪を蓄積されるわけです。

 

他の人より食べていなくても、ちょっとの量で太ってしまう理由が、①脂肪細胞の増殖と②インスリン抵抗性（インスリン過剰分泌）というわけです。

 

解決方法は、食事療法と高負荷の筋力トレーニング

増殖した脂肪細胞を減らすには、脂肪除去などの外科的な方法しかありませんが、インスリン抵抗性の改善については「食事療法」と「筋トレ」で可能です。

 

食事療法

インスリンは食べるものによって分泌量が変化します。

つまり、太りやすい食べ物と太りにくい食べ物があるわけです。

 

食事療法では、インスリンを過剰に分泌させないようにしながら、なおかつ筋肉には栄養が行き渡る栄養を補給します。

食べないと筋肉が育たないので、食べないダイエットは禁物（※）です。

 

正しい栄養学の知識をもとに、日々の食事を摂る事によって、この問題を解決できます。

 

※ 高タンパク質・低糖質の食事であって、いわゆる「制限ダイエット」ではないので注意してください。

 

筋力トレーニング

インスリン抵抗性の改善に有効なのが、実は「筋力トレーニング」です。

有酸素運動よりも、筋肉を強化する事がとても重要とされています。

フィットネスジムでウォーキングマシンにのって、いくら汗をかいても、インスリン抵抗性の改善は期待できません。

 

さらに、筋トレによる効果は強度依存性であり、笑って歯を見せながら行うような生半可なトレーニングでは、インスリン抵抗性の改善は見込めません。

 

そして強化すべきは、大きくて強い筋肉です。

なので、トレーニングはそれなりにハイレベルのメニューにする必要があります。

 

ただし、注意しなければいけないのは、バカみたいに激しく鍛えれば良いという事ではなく、怪我をしないように注意をする必要があります。

高負荷のトレーニングは、一歩間違えると、筋損傷や関節を痛めます。痛みが出ると高負荷トレーニングは継続困難です。

高負荷のトレーニングメニューの組み立てや負荷レベルの調整などは、プロトレーナーに任せ、マンツーマンでトレーニングするのが無難です。

 

筋トレ初心者が、インスリン抵抗性を改善させるだけの筋力トレーニングを一人で実践するのは絶対に無理なので、プロの指導を仰いで下さい。

 

食事療法には、パーソナルジムによって大きな差が出てくる

BMI27（BMI25以上から考慮してほしい）の人や、ぽっちゃり体型や肥満歴が長い人は、筋力トレーニングに加えて食事療法を組み合わせる事がダイエット成功の鍵を握っています。

 

つまり、食事療法は「しっかり食べてもOK！」「好きなものを食べれるダイエット」なんて事を言う優しいジムよりも、「食事指導を徹底します！」という厳しいジムを選ぶ必要があります。

• 医学的知識や栄養学に強いプロトレーナー
• スタッフに管理栄養士や医師が在籍（もしくは監修）
• メールやラインなどで気軽に相談できるシステム

これらの条件が揃っているのが理想です。

 

「しっかり食べてもOK！」「好きなものを食べれるダイエット」なら、私でも継続できそう、、、なんて考える人が多いと思いますが、それは、BMI24以下の人のボディメイクです。

こんな都合の良いダイエットで成功するはずありません。

 

BMI24以下の人の場合や、部分痩せを希望している人の場合は、食事療法にストイックになる必要はありませんが、ここまで説明してきた「肥満者」に該当する人の場合は、食事療法は必須です。

 

徹底した食事療法に加えて、インスリン抵抗性を改善させる事のできる高負荷筋トレができさえすれば、ダイエット成功率は劇的に高まります。

 

インスリン抵抗性改善におすすめのパーソナルジム

ここまで、肥満者が痩せるために重要な事を説明しましたが、

これらの肥満のメカニズムをおさえたうえで、徹底指導しているのが、あの有名なパーソナルジム「 ライザップ 」や「 ミヤザキジム 」です。

 

肥満とおさらばしたいという人は、食事療法を行わないジムや、中途半端な食事指導しか行わないジムではなく、食事指導が厳しいジムを選ぶ事をおすすめします。

 

医師や管理栄養士がチームとなって食事指導にあたり、さらにマンツーマンのプロトレーナーとの筋力トレーニングによって、インスリンの問題に取り組める ライザップ はおすすめです。