脱毛専門の美容クリニックに勤務した経験のある看護師です。
結論から言うと、脱毛看護師は大変です。
私は、5年勤務しましたが、性格と合わずに辞めました。
脱毛・美容クリニックの看護師は本当に稼げる?
美容クリニックの看護師は、性格的に合っている人は異常なほど給料UPが望めますが、
給料は歩合性なので、セールスが下手な人は全然稼げません。
例えば、
- 体験で来店した人を、コースに申し込んでもらう。
- 4回コースを選んだ人には、8回コースにグレードアップしてもらう。
- 8回コースが終わった人には、コースの延長を促す。
こんな感じで、貪欲にお客様にお金を払ってもらう意識が必要です。
これは、業界用語で「アップセル」と言われていたのですが、
アップセルできた分の 10〜30%をインセンティブとして貰えるわけです。
アップセルできなければ、普通の病院やクリニックに働いている方が割は良いです。
スタッフ個人個人のアップセル率なども計算されるので、アップセル率が高い人は、インセンティブを多くもらえたりして、一番の稼ぎ頭は、相当もらっています。
成績優秀者は、みんなの前で表彰される一方、成績が悪い人は、優劣をつけられる事によって屈辱的な気持ちになったりします。
こんな業界なので、スタッフ同士は基本的にライバルです。
病棟勤務のように、「チーム医療」なんてのは存在しません。
ある程度、気が強くないとやっていけない世界です
あと、年齢的な限界がある業界なので、40歳を超えてくると辛くなってきますね。
やはり、20代の若い看護師には見た目では勝てないので、自分自身が美容意識を高くないとやっていけません。
美容が好きなら良いですが、日々の化粧が面倒、、、なんて思っているような人は絶対無理です。
年齢的に辛かった事もありますが、一番は、商売っ気を出すのが苦手で成績を上げきれずに辞めました。
5年頑張ったけど、なかなか大変だったなー。
より稼ぐためには物を売る貪欲さが必須
ネットで調べると、「美容外科クリニックの看護師は稼ぎやすい」と書かれていたりしますが、それはインセンティブが多くつくからであって、アップセルできなかったり、物を売ること(物販と言います)ができなければ、大して給料はよくありません。
楽して稼げるわけなんてないんですよね。
アップセルは、先ほど説明したように、少しでも金額の高いコースを選んでもらう事ですが、
もう一つが、「クロスセル」というものです。
例えば、脱毛コース・施術を受けに来たお客様に、
- 「脱毛機器」や「美容クリーム」を売る
みたいな事です。
お店で使っているハイスペックの機器なので、手に入れれば家でいつでも自由にずーっと使い放題でお得ですよ。
私たちスタッフも全員、購入しています!
といった説明などで、購入を促します。
本来、脱毛の施術メニューを受けに来た人に、別の物や他のサービスを売る行為をクロスセルと呼んでいました。
お客様にお金を多く出してもらった人の勝ち
例えば、メールやハガキ、LINEなどで、既存のお客様には日頃からコミュニケーションをとって、
「良い商品が出たので、体験してみませんか?」
なんて連絡をとりつつ、アップセル・クロスセルをしかけるわけです。
これで売り上げが出れば、その看護師にインセンティブが発生して、稼ぎが増えるという構図です。
私の後輩は、月給の最高額は100万円を軽く超えていましたよ。もちろん、この給料の大半はインセンティブによるものです。
(私は、マックス月給で60万円くらいでした。。。)
この世界は、お客様にお金を多く出してもらった人の勝ちというわけです。
美容外科に向かない人
- 一般病棟での医療スキルを磨きたい
- 商売(セールス)が苦手
- 最新の美容知識に乏しい
- 自分自身があまり、美容に興味ない
私は、商売(セールス)が苦手だったのんで、この美容外科の道を諦めました。
私より下の子達が、バンバン成績を上げていくなか、私は成績が上げる事ができませんでした。
友達や家族に、買ってもらったりして、成績が上がるように頑張った事もあります。
でも、この方法はなかなか辛いし、周囲に迷惑をかけてしまいます。
超高額の医療用の脱毛器具を売れますか?
例えば、クリニックでも使用する脱毛器具を売ったりします。(正確には、似た商品の自宅用)
医療用なので、脱毛機能は本当に良いです。
ただ、かなり高いです。
(だからインセンティブも高くなるというわけですが、、、)
あと、家で手軽に使うのは難しいという難点もあります。
セールストークできますか?
普通なら手を出せないような高額商品をセールストークで売るわけですが、これができない人はダメという事です。
看護技術なんて全く関係ありません。
重要な事はセールス技術です。笑
また、買いそうな人を見極める能力も必要ですね。
買わない人にいくら説明しても時間の無駄です。どれだけ時間をかけて説明して、お客様に喜ばれても買ってもらえなかったら、給料には反映されません。
どんな悩みにお金を出す人か見極める力ありますか?
お金を出しそうな人を見抜いて、その人に「それ欲しい!」と思わせる上手いセールストークで仕留める事ができる人は、それなりに稼げると思います。
例えば、
VIOの脱毛を恥ずかしいと思っている人の場合は、
面積の広い背中や脚・腕などの全身はクリニックでやって、VIOは、自宅で誰にもバレずにやる人は多いですよ!
費用を気にする人だったら、
機械を買ってしまえば、○○回の施術を受けた回数と同額なので、3ヶ月くらいでは元がとれるのでお得ですよ!
なんて言って販売します。
嘘をつくわけではありません。
相手が欲しくなるポイントに的を絞って説明する感じですね。
ただ、実は、話はそれほど簡単ではなくなて、売る側のメンタルが非常に強くないとダメだったりします。
精神的な強さは必須
私はもう美容クリニックの看護師を辞めてしまったので、ぶっちゃけますが、
本当は、もっとお手頃な価格で購入できるのに、あえて高い機器を販売しています。
もちろん、物は悪くないので、詐欺って事ではないですが、
お手頃価格で購入できる光脱毛器などでも十分に効果が出るのに、あえて脱毛クリニックレベルのレーザー脱毛器を販売しています。
これって、自分の心にうそついているのが、辛くなるので精神的な強さが必須です。
実際、自分は市販の使っていたのに、、、。
もちろん自分自身は、普通に市販で売られている物を自宅で使っています。
でも、お客様には、「医療用じゃないと、効率が悪いし、時間がかかりすぎるので、クリニックで使っているメーカーのものがおすすめですよ」なんて言いながら、高い商品を売ろうとするわけです。
レーザー脱毛は、皮膚を傷つけるリスクが高いので、皮膚トラブルを防ぐローションを一緒に販売します。(これが、クロスセルです。)
まさに、ここが脱毛看護師の辛いところなんです。
本当は、もっとコスパの良い商品を知っているのに、15万円以上するお店が扱っている商品を販売しないといけないって辛くないですか?
私は、ついつい、「15万円も出さずに、10万円以下の市販のもので十分に良い物ありますよ。」なんて言ってしまって怒られた事もあるし、
言わなかったら言わなかったで、罪悪感が生まれて、その人が来院するたびに苦しい気持ちになりました。
美容とか脱毛看護師として稼ぐって、この辺のメンタルが強くないと、なかなか難しいと感じてます。
私が美容クリニックを辞めた本当の理由
私が美容クリニックを辞めた理由を一言で言うなら、「セールスが自分にはあいませんでした。」です。
クリニックで使っているものと、ほとんど同じ機能の脱毛機器が7万円出せば購入できるのに、15万円もする高額商品を売りつけるって私は無理でした。
人に物を買ってもらう事に罪悪感が生まれたり、無理強いできないタイプの人は、脱毛クリニックや美容クリニックの看護師は少し辛いかもです。
ちなみに、7万円以下で購入できるハイスペック家庭用脱毛機器はこちらです。
→ 脱毛器
元脱毛看護師が使っている、市販のもので一番おすすめの脱毛器です。
高年収の美容領域の看護師に憧れて寄り道していた。
一度は、高年収の美容領域の看護師に憧れて寄り道してしまいましたが、私は、一般病棟の普通の看護師があっています。
お年寄りとたわいのない会話をしながら、ゆったりとした時間が過ぎていくのも好きだし、看護師全員で取り組むチーム医療も好きです。
美容外科クリニックに長年居た私は、看護技術から離れている時間が長かったのでブランク扱いを受けてしまいました。
それはそうです。
毎日、ただひたすら、アップセルとクロスセルのことばかりを考えていたわけなので、看護技術が成長するはずありません。
今は普通の中の普通の看護師に戻りました
普通の看護師に戻るには、それなりに大変でしたが、 ナース人材バンク という転職サイトの担当者が、かなりサポートしてくれて、病棟勤務の看護師に無事復帰する事ができました。
条件面の調整とか、給与交渉などもやってもらいました。
しっかり話を聞いて、手厚くサポートしてくれるので、もし転職するならぜひ使ってみると良いですよ。
一般病院への転職も、美容クリニックへの転職も、どちらにも対応しているそうです。
実際、インセンティブが高い事で人気の大手美容外科クリニックの求人もすぐに紹介できますって言ってました。
経験がある人を欲しがるそうなので、一応すすめられましたが私は断りました。
個人的には、美容クリニックへの転職はあまりおすすめではありませんが、興味のある人は一度挑戦してみても良いかもしれません。
私が使った中で一番良かった看護師転職サイト
→ ナース人材バンク
※ 登録後に会員ページから求人を確認できます。
最後に、、、転職は基本的に不利
転職は、給与面などから考えると、基本的に不利らしいです。
実際、転職によって、年収アップを果たせる人は3割にも満たず、多くは年収ダウンとなるそうです。
年収を維持するためには、それなりの交渉が必要になるが、それを自分でやるのは難しいです。
私も、美容外科クリニックを辞めて、病院へ転職する際に給与ダウンの可能性がありましたが、 ナース人材バンク の担当者に頑張ってもらって、年収を維持する事ができました。
ブランクの期間が長い人はもちろんですが、
もし私のように、一度、他の分野に寄り道をしたという人は、年収ダウンのリスクが高いので、転職サイトを有効活用するのが絶対おすすめです。